県生活衛生課は11日、小型球形ウイルス(SRSV)による食中毒が発生したとして唐津市東唐津の旅館「洋々閣」(大河内明彦社長)を同日から2日間の営業停止処分にした。
同課によると、東京都内の高校2年生男女253人が5日、修学旅行で同市を訪れ、3施設に分かれて宿泊。6日、長崎市を旅行中に27人が発熱やおう吐などを訴え、うち16人が入院したが、既に退院している。
生徒9人と旅館の調理従事者1人の検体からSRSVが検出された。発症者はいずれもこの旅館に宿泊し、他に共通食がないことから、同課は旅館の夕食が原因の食中毒と判断した。旅館は8日から自主休業していた。