府の調べでは、今回対象となった弁当には、煮物が入っていたとされている。
煮物は、概ね大量調理されたあと、急激な冷却処理をせずに、かき混ぜずることなく自然冷却(室温放冷)して保管していると、ウェルシュ菌の発育温度まで低下した段階で「芽胞」を形成し、大量に増殖します。
このことから、今回の事例では、弁当に使われていた煮物が原因食材の可能性が高いと考えられます。今回の事例における具体的な予防対策は、以下の通りです。
・前日調理は避け、加熱調理したものはなるべく早く食べること。
・一度に大量の食品を加熱調理した時は、本菌の発育しやすい温度を長く
保たないように短時間冷却をすること。
・やむをえず保管するときは、小分けしてから急激に冷却すること。
・定期的な食品細菌検査を実施し、現状把握しておくこと。